アゼルバイジャンの石油製品部門の生産額は、2026年1〜7月に34億6320万マナトとなり前年同期比4.9%減った。国家統計委員会の月次報告として、APAエコノミクスが伝えた。
品目ごとの動きは大きく割れている。
| 品目 | 1〜7月の生産量 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 自動車用ガソリン | 82万8400トン | +2.3% |
| 軽油(ディーゼル) | 136万200トン | -1.9% |
| 灯油 | 32万2600トン | -20.3% |
| 重油 | 7万4200トン | +31.1% |
| 潤滑油 | 2万6300トン | +20.1% |
| 液化ガス | 10万7200トン | -19.8% |
石油瀝青は42.2%減った。道路の舗装に使う材料であり、建設需要の指標として読める品目である。
化学部門はより厳しい。化学工業、医薬品、ゴム・プラスチック製品を合わせた生産額は13億1550万マナトだった。内訳では医薬品が53.9%増、ゴム・プラスチック製品が6.3%増と伸びた一方、化学工業製品は9.7%減っている。
減少を引っ張っているのは石油化学の基礎製品である。ポリエチレンが25.1%減、エチレンが25.4%減った。有機化学品全体では37万3800トンで29.3%減である。
一方で伸びた品目もある。塗料・ワニス類が2万8544トンで30.4%増、無機化学品が1万6530トンで22.3%増となった。ポリエチレン製の袋類は9.4%増、硬質プラスチックの管類は8.2%増である。
構図はこう読める。原料に近い側ほど落ち込み、最終製品に近い側ほど伸びている。エチレンとポリエチレンが2割5分減るなかで、ポリエチレン製の袋が9.4%増えているのは、国内の川下工程が輸入原料で回っている可能性を示す。
医薬品の53.9%増は規模の小ささを差し引く必要があるが、石油に依存しない製造業を育てるという政策の文脈では追う価値がある。
