金融・投資

カザフスタンとベラルーシの貿易、1〜7月は7億2,300万ドル。首相がミンスク訪問、カザフ企業は商用車790台の供給で合意

カザフスタン首相府は10月1日、ベクテノフ首相のミンスク訪問を公表した。両国の貿易は1〜7月に7億2,300万ドル。貿易統合省は同日、ヒョンデ・トランス・オートがベラルーシ企業と2027〜28年に商用車790台、3,000万ドル以上の供給を詰めた合意を公表した。

資料写真:自動車組立ライン(カザフスタン)/AMXAO(CC BY-SA 3.0)出典
この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)。点は本文に出てくる場所(アクトベ)。

カザフスタン首相府は10月1日、オルジャス・ベクテノフ首相がベラルーシの首都ミンスクを公式訪問したと公表した。首相はルカシェンコ大統領と会い、トゥルチン首相と政府間の会談を行った。発表には訪問の日付が書かれていない。

両国の貿易額について、首相府の発表は2025年が約12億ドル、2026年1〜7月が7億2,300万ドルとしている。会談でベクテノフ首相は「我々の統計では」と前置きして、伸び率を昨年27.7%、今年7か月で20%と述べた。同じ日に貿易統合省が出した発表は、同じ期間を2025年が30%増の12億ドル超、1〜7月が20.5%増の7億2,300万ドルと書いており、伸び率が首相の発言と一致しない。

項目首相府の発表(首相の発言を含む)貿易統合省の発表
2025年の貿易額約12億ドル12億ドル超
2025年の伸び率27.7%(首相の発言)30%
2026年1〜7月の貿易額7億2,300万ドル7億2,300万ドル
2026年1〜7月の伸び率20%(首相の発言)20.5%
うちカザフスタンの輸出記載なし1億8,030万ドル
うちカザフスタンの輸入記載なし5億4,270万ドル
うち農産物・食品の輸出記載なし2,490万ドル(34.9%増)

貿易統合省の数字から計算すると、1〜7月の貿易はカザフスタン側から見て輸入が輸出の約3倍だった。首相府の発表は、カザフスタンが輸出を伸ばせる品目として食品、輸送機器、金属、化学・石油化学製品、繊維、機械、鉄道関連製品を挙げた。農業分野では、ひまわり油、紅花油、菜種油と食料品の供給を広げる用意があると伝えている。

産業協力では、両国の協力の枠組みで13の共同事業、総額2億ドル超が実施済みだと首相府は書いている。カザフスタン国内でベラルーシのトラクター「ベラルス」やゴメリ農機(Gomselmash)のコンバインなどの生産が現地化されている。2026年1〜7月の両国間の鉄道輸送量は18.7%増の480万トンだった。会談の後、州どうしの文書に署名した。コスタナイ州とグロドノ州の2027〜2029年の行動計画、パヴロダル州とミンスク州、パヴロダル州とゴメリ州の2026〜2028年の行動計画、トゥルキスタン州とモギリョフ州の覚書と行動計画である。

貿易統合省の発表は、見本市「イノプロム・ベラルーシ」の場で両国のビジネス評議会が会合し、カザフスタン企業がベラルーシ企業と供給拡大の合意を結んだと伝えた。評議会の開催日は書かれていない。主な成果として挙げたのは、カザフスタンの自動車組立会社ヒョンデ・トランス・オート(Hyundai Trans Auto)とベラルーシのRCM社による商用車の供給の合意である。両社は2027〜2028年に790台、総額3,000万ドル以上の供給を詰めたとしている。発表は合意としており、売買契約を結んだとは書いていない。カザフスタンの自動車メーカーがベラルーシ市場で供給できる量は、確認済みのもので最大年4,500台と見積もっている。

同省はほかに、2026年1月にミンスクで開いた貿易拠点「カザフ・トレード・ハウス」を通じてカザフスタンの生産者8社をまとめ、トラックを年最大20台、最大30万ドル分供給できると見込んでいるとした。ベラルーシ最大の小売チェーン「エヴロオプト」への油、乳製品、飲料、ミネラルウォーター、小麦粉、穀類、肉の缶詰の供給も検討している。鉄道機械ではプロムマシュコンプレクトが一体圧延の車輪をすでにベラルーシへ供給し、レールウェイズ・システムズ・ホールディングが貨車やレールバスの供給を交渉中だという。カザフスタンでの現地生産では、消防用の特殊車両の生産の検討と、モギリョフのエレベーター製造会社とエレベーターを開発してアクトベで生産する計画を挙げた。カザフスタン製品の追加の輸出余地は8,010万ドルと見積もっている。

貿易統合省は、今後の作業の重点を具体的な契約の締結と供給量の拡大に置くとしている。

この記事の日付 2026年10月1日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年10月2日 16:33

← 記事一覧へ戻る