ジョージアへの2026年上期の訪問で、最も多かったのはロシアからだった。ジョージア観光庁の統計として、ビジネス専門媒体BPNが伝えた。
ロシア連邦からの訪問は61万825件で、前年同期を2万9,726件、率にして5.1%上回った。
ただし金額の動きは異なる。国立銀行の統計によれば、上期にロシアからの訪問者がジョージアで支出した総額は3億710万ドルだった。前年同期の3億780万ドルとほぼ変わらない。
訪問が5.1%増えて支出総額が横ばいということは、1人あたりの支出が減っているということである。実際、今年のロシアからの訪問者の平均支出は1回あたり502ドルで、前年の529ドルから27ドル減った。
同じ期間の国際観光客の訪問件数は227万2,964件だった。ロシアからの61万件は、その4分の1強を占める。
この構図はジョージアの観光産業の性格を示している。ゴールト・アンド・タガートの分析では、第2四半期に中東からの訪問が32.4%、インドからが75.8%減る一方、EU、ウクライナ、カザフスタン、ロシア、アゼルバイジャンからは増えた。イランからの観光収入は65.1%減、サウジアラビアからは61.9%減である。単価の高い中東の客が減り、単価の低い近隣の客が増える。訪問者数が保たれても収入が伸びない理由がここにある。
同社は2026年通年の観光収入を49億ドルと見込むが、その前提にはバクー〜トビリシ鉄道の再開によるアゼルバイジャンからの増加が織り込まれている。数を確保する見通しは立っているが、1人あたりの支出をどう戻すかは別の課題として残る。
