カザフスタンの統一積立年金基金ENPFは8月26日、投資ポートフォリオ運用会社ハリク・グローバル・マーケッツとの信託運用契約が、同社の発意により2027年1月1日付で解除される予定だと改めて知らせた。通知の受領は8月26日の発表では2025年12月31日、8月19日の発表では通知が12月30日とされている。ENPFは2026年1月1日から同社への移管申請の受け付けを止めた。解除後、資産は全額が現金でカザフスタン国立銀行の運用へ戻る。
同じ発表によると、年初から、同社から他の運用会社への移管が441件・7億6,550万テンゲ、国立銀行への返還が881件・13億テンゲあった。ENPFは加入者1人が複数回移管しえたと断っており、件数は人数ではない。
| 運用主体(2026年8月1日時点) | 残高 |
|---|---|
| カザフスタン国立銀行(義務的拠出・義務的職業拠出・任意拠出) | 約26兆9,328億テンゲ |
| カザフスタン国立銀行(雇用主の義務的拠出) | 1兆2,733億テンゲ |
| ハリク・ファイナンス | 718億8,000万テンゲ |
| アラタウ・シティ・インベスト | 216億7,000万テンゲ |
| セントラス・セキュリティーズ | 189億2,000万テンゲ |
| BCCインベスト | 177億4,000万テンゲ |
| ハリク・グローバル・マーケッツ | 67億2,000万テンゲ |
| タンサル・キャピタル | 5億7,000万テンゲ |
| 投資ポートフォリオ運用会社6社の合計 | 1,375億テンゲ |
| 年金資産の総額 | 28兆3,436億テンゲ |
翌27日の運用報告(8月1日時点)では、民間の運用会社6社が預かる年金資産は1,375億テンゲで、総額28兆3,436億テンゲの0.49%にすぎない。ハリク・グローバル・マーケッツの67億2,000万テンゲは全体の0.024%にあたる。2社ともハリク銀行の子会社である。カザフスタン証券取引所の発行体情報では、ハリク・グローバル・マーケッツの正式名称に同行の子会社である旨が入っている。退くのは小さいほうで、ハリク・ファイナンスは6社合計の52.3%を占める首位のまま残る。ENPFは解除の理由を説明していない。制度は民間委託を広げる方向にあり、2023年7月1日から義務的な拠出で積み立てた分の最大50%とされてきた移管の上限は、2026年9月7日に100%へ広がる。
