資料写真:エルケシュタム峠のキルギス側/Radosław Botev(CC BY 3.0 pl)出典

エネルギー・資源

キルギス企業、中国石油天然気集団(CNPC)と石油製品供給で合意。ロシア一極依存の是正へ

キルギスの石油関連企業10社超が、ウルムチでの交渉を経て中国石油天然気集団(CNPC)と石油製品の供給で合意した。CNPC子会社の崑崙物流を通じて燃料と潤滑油を運ぶ。輸入の9割超をロシアに頼る構造の是正に向けた具体的な一歩となる。

この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)、点は各国の首都の位置。

キルギスの石油製品市場で事業を営む10社超の企業が、中国石油天然気集団(CNPC)と石油製品の供給で合意した。キルギス内閣府の発表を24.kgが伝えた。アクンベコフ副首相の新疆ウイグル自治区訪問に合わせ、ウルムチでの交渉を経て署名された。

供給はCNPC子会社の崑崙物流(クンルン・ロジスティクス)を通じて行われ、燃料と潤滑油が対象となる。協議では輸送の簡素化に重点が置かれた。役割分担も決まっており、エネルギー省が全体を調整し、運輸通信省と税関局が石油貨物の国境通過を迅速化し、外務省が運転手のビザ手続きを簡素化する。CNPCの羅一舟CEOは、通関の改善と「中国・キルギスのシームレスなエネルギー物流回廊」の共同構築に意欲を示した。

キルギスは燃料と潤滑油の大半をロシアから輸入してきたが、ロシア市場の混乱を受けて代替供給元の確保を急いでいる。ジャパロフ大統領は7月、安定供給と品不足の回避を内閣に指示。政府は購入価格と国内価格の差を埋める燃料輸入補助金を5月25日から9月30日まで導入した。7月中旬には中国とベラルーシからの最初の入荷が始まり、カザフスタンやウズベキスタンとも交渉が続いている。

本サイトが8月19日に伝えたとおり、アクンベコフ副首相はウルムチで中国石油化工(シノペック)とも会談していた。今回はそれとは別に、中国最大の石油企業CNPCとの間で具体的な契約に至った形である。ビシュケクのAI-92は8月時点でリットル87.9ソムまで上がっており、供給元の分散が価格に効くかどうかが次の焦点になる。

この記事の日付 2026年8月19日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月19日 20:49

← 記事一覧へ戻る