アゼルバイジャンの経済改革分析・コミュニケーションセンターは8月28日、月刊「輸出概観」の2026年8月号を公表した。1〜7月の非石油部門の輸出は、非貨幣用金を除く集計で前年同期比18.3%増の25億ドルだった。この総額と7月単月の値は同センターが8月10日に速報として出しており、8月号で新しいのは品目の順位と前年同期の実額のほうである。品目の一覧で首位に立ったのは金の2億3,940万ドルで、前年同期の1億7,870万ドルから34.0%増えた。2位はトマト、3位は銅鉱石・精鉱である。集計から除かれる非貨幣用金と、品目の一覧に載るこの金は別の区分である。発表はこの二つの違いを説明していない。
7月の単月では非石油部門の輸出が15.8%増の3億8,480万ドル。品目の首位は桃・ネクタリンの4,680万ドルで、金は3,720万ドルの2位だった。
| 品目 | 2025年1〜7月(百万ドル) | 2026年1〜7月(百万ドル) |
|---|---|---|
| 金 | 178.7 | 239.4 |
| トマト | 156.9 | 172 |
| 銅鉱石・精鉱 | 16 | 152 |
銅鉱石・精鉱は1,600万ドルから1億5,200万ドルへ9.5倍になり、3位に入った。同センターの7月号が示す1〜6月の値と、8月号の7月単月の値を足すと、両年ともこの1〜7月の値に一致する。
金は、ここで二つの別のものを指す。ひとつは品目の一覧に載る2億3,940万ドルの輸出である。もうひとつは国家石油基金SOFAZが投資資産として持つ金で、2026年6月30日時点の投資ポートフォリオ725億9,510万ドルのうち228億2,720万ドル、比率は31.4%だった。3月31日時点は735億1,520万ドルのうち261億4,620万ドルで35.6%である。保有量は両時点とも178.1トンで変わらず、比率の低下は評価額が12.7%下がったことによる。同基金の投資方針は、金への投資をポートフォリオの35%まで、上方への乖離を4%までと定める。二つはつながっておらず、一方の増減がもう一方を説明しない。
