アゼルバイジャンの石油ガス部門への投資は、2026年1〜7月に37億860万マナトとなった。前年同期比33.6%増である。国家統計委員会の数字として、APAエコノミクスが伝えた。
投資は増えているが、産出は減っている。同期間の採掘業全体の生産額は234億9000万マナトで前年と同水準にとどまり、そのうち原油と天然ガスの生産は208億3390万マナトと1.5%減った。
| 部門 | 1〜7月の生産額 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 採掘業全体 | 234億9000万マナト | 横ばい |
| 原油・天然ガス生産 | 208億3390万マナト | -1.5% |
| 金属鉱石の採掘 | 6億4980万マナト | +39.7% |
| その他の採掘 | 1億2580万マナト | -14.1% |
| 採掘業向けサービス | 18億8050万マナト | +29.3% |
数量で見ると方向の違いがはっきりする。商品原油の生産は1550万4100トンで3.1%減、商品天然ガスは227億7730万立方メートルで1%増だった。原油(ガスコンデンセートを含む)の総生産は1554万3300トン、天然ガスの総生産は295億6580万立方メートルである。
つまり石油は減り、ガスはわずかに増えている。ガスへの傾斜は本サイトが伝えたパイプラインの数字とも一致する。1〜7月に南カフカス・パイプラインで運ばれたガスは1.3%増えた一方、バクー・トビリシ・ジェイハンで運ばれた石油は8.6%減った。
注目すべきは投資の33.6%増と、採掘業向けサービスの29.3%増が並んでいることである。既存の油田から採り続けるための支出が膨らんでいる姿と読める。実際、2025年通年の石油ガス部門への投資は53億3960万マナトで、2024年比では10.3%減だった。今年に入って再び増加へ転じたことになる。
金属鉱石の39.7%増も見落とせない。規模は6億4980万マナトと石油ガスの30分の1にすぎないが、伸び率は突出している。石油以外に軸足を移すという政府の方針が、まず数字に表れるのはこの部分である。
投資家にとっての問いは、この投資の増加が生産の下支えなのか、それとも新しい生産につながるのかという点にある。1〜7月の時点では前者の色が濃い。
