資料写真:ガス設備の点検/Official website the President of Azerbaijan(CC BY 4.0)出典

エネルギー・資源

アゼルバイジャンの石油製品輸出収入が倍増以上。原油輸出は10か国超に75億ドル

アゼルバイジャンの2026年1〜7月の石油製品の輸出は54万6,348トンで、収入は前年同期の2倍以上に増えた。原油の輸出額は10か国超に対して75億ドルにのぼる。バクー・トビリシ・ジェイハン経由の輸送は6月に日量54万7,000バレルだった。

この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)、点は各国の首都の位置。

アゼルバイジャンの石油関連の輸出が伸びている。APA通信が伝えた2つの統計から、その内容が見える。

まず石油製品である。2026年1〜7月の輸出量は54万6,348トンで、この輸出による収入は前年同期の2倍以上に増えた。数量に対して収入の伸びが大きいということは、単価の上昇が効いていることを意味する。

イラン情勢の緊迫を受けて国際的なエネルギー価格が上昇した局面と重なる。ホルムズ海峡の閉鎖でブレント原油は6月末の1バレル72ドルから7月には100ドルへ上昇した。精製マージンも同時に拡大したとみられる。

原油そのものの輸出額は、同期間に10か国を超える相手国に対して75億ドルにのぼった。

輸送経路の実績も出ている。バクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)パイプラインによる原油輸出は2026年6月に日量54万7,000バレルで、5月から10%(4万8,000バレル)増えた一方、前年同月比では5%(3万1,000バレル)減っている。

アゼルバイジャンにとって石油収入の増加は、資源依存という長年の課題と表裏一体である。同国は電力の欧州への輸出も構想しており、アリエフ大統領はガスと石油に加えて電力も供給する意向を示した。その唯一の経路はジョージアとトルコを通る。

中国との貿易も過去最高に達したと駐アゼルバイジャン中国大使が述べている。原油と石油製品を西へ、貿易関係を東へ広げる構図であり、単一市場への依存を薄める動きとして見ることができる。

なお同期間、隣国ジョージアは石油製品の輸入の40.5%をロシアから受け取っており、アゼルバイジャンからも供給を受けている。産油国と輸入国が国境を接するこの地域では、価格の上昇が正反対の影響をもたらす。

この記事の日付 2026年8月17日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月17日 16:57

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