若く増え続ける人口は中央アジアの経済的な強みとされてきたが、その前提に変化の兆しが出ている。各国統計を基にタイムズ・オブ・セントラルアジアが伝えたところによると、2026年上半期の出生数はトルクメニスタンを除く4カ国合計で約71万1,300人となり、前年同期比5.5%減少した。
減少が目立つのはウズベキスタンとカザフスタンだ。ウズベキスタンは2025年通年でも5.1%減の約87万9,600人と減少が続いており、それでも人口は2026年初に3,820万人へ増えた。カザフスタンの人口も7月1日時点で2,059万人と増加を保っている。両国とも出生が死亡を大きく上回るため自然増は続くが、増加のペースを決める出生側が細り始めた。一方、キルギスとタジキスタンは小幅ながら増加を維持しており、地域内で人口動態の方向が割れてきた。
出生数の減少は所得上昇と都市化に伴う典型的な変化でもあり、直ちに経済の重しになるわけではない。ただ、学校・大学の需要、住宅市場、そして10〜20年後の労働供給に効いてくる先行指標であり、州ごとに成長分野を指定して高成長を急ぐウズベキスタンなどでは中期の需要見通しに直結する。国ごとに分かれ始めた曲線がこのまま定着するかを、年次統計で確認していく必要がある。
