ジョージアの大手ブランドホテルの稼働率が上昇した。TBCキャピタルが2026年上期の観光調査で明らかにしたもので、平均稼働率は前年から4ポイント上がって58%となった。ビジネス専門媒体BPNが伝えた。
月別に見ると、伸びと停滞がはっきり分かれる。
| 月 | 2026年 | 2025年 |
|---|---|---|
| 1月 | 57% | 45% |
| 2月 | 53% | 50% |
| 3月 | 43% | 42% |
| 4月 | 52% | 53% |
| 5月 | 69% | 63% |
| 6月 | 72% | 70% |
上昇が最も目立つのは1月と5月である。一方、3月はほぼ横ばい、4月はむしろ前年を1ポイント下回った。同調査はこの2か月について「中東で進行中の出来事に起因する衝撃を反映している」と説明している。イラン情勢の緊迫が始まったのが2月末であり、その影響が3〜4月の宿泊需要に表れた形である。
客室単価も上がった。2026年上期の平均客室単価は134ドルで、前年比およそ7%の上昇である。1月は140ドル(前年125ドル)だった。
稼働率と単価が同時に上がるのは、ホテル事業としては望ましい組み合わせである。ただしこの数字は「大手ブランドホテル」に限られる点に注意が要る。同じ時期に、バトゥミではアパートの賃料が下がったと報じられており、ゴールト・アンド・タガートは同市の短期賃貸アパートが2029年までに倍増すると見込んでいる。
つまりジョージアの宿泊市場は二極化しつつある可能性がある。ブランドホテルは稼働率と単価の双方を改善する一方、投資目的で建てられた短期賃貸アパートは供給過剰の圧力にさらされている。中東からの訪問者はホテルを、ロシアと中央アジアからの訪問者はアパートを選ぶ傾向があるという同社の分析と重ねると、需要の構成の変化がこの二極化を生んでいるとも読める。
なお調査を行ったTBCキャピタルは、ジョージアの大手銀行TBCバンクの投資銀行部門である。ゴールト・アンド・タガートがライオン・ファイナンス・グループ傘下であるのと同様、市場参加者の一部門による調査である点は考慮して読む必要がある。
