ジョージアの住宅市場が、首都と海辺のリゾート都市で異なる様相を見せている。ゴールト・アンド・タガートの住宅市場レポートによる。
トビリシでは2026年6月に需要が急増し、新築・中古の双方で販売が最高水準に達した。中古市場の販売は2022年以降で最も多い月となった。 供給側にも変化があり、8か月連続で減少していた建築許可の対象面積が大きく反転し、2021年以降で最高の月次水準を記録している。
価格は市場によって動きが分かれた。新築市場の価格は緩やかな上昇を続ける一方、中古市場の価格はわずかに下落した。同社はこれを、4月の急騰後の安定化局面と見ている。
5月の状況と比べると、変化の大きさが分かる。5月の新築市場の需要はほぼ横ばいで、販売戸数はわずかに増えたものの販売面積は減少した。売れた住戸の平均面積が縮小したためである。中古市場の販売は大きく伸び、2023年以降で5番目の水準だった。建築許可の面積はこの時点では8か月連続の減少中である。
黒海沿岸のバトゥミは事情が異なる。2026年第2四半期の需要は堅調で、新築・中古とも販売は大きく増えた。しかし新築市場の需要は2022〜23年の好況期を依然として大きく下回っており、未販売の在庫が高い水準にとどまっている。 供給過剰の圧力が残る状態である。
新築市場の価格は上昇を続けているが、同社はこのペースの持続性に疑問を示す。進行中のプロジェクトが大量に控えていることと、利回りが徐々に低下していることが理由である。
トビリシとバトゥミの違いは、住宅需要の性格の違いを反映しているとみられる。首都は移民流入と実需に支えられる一方、リゾート都市は投資目的の購入に左右されやすい。
