ジョージアの倉庫市場が転換期を迎えている。ゴールト・アンド・タガートが7月24日に公表した産業レポートは、市場の現状をそう位置づけた。
背景にあるのは貿易と貨物取扱量の拡大である。これが倉庫需要を押し上げ、供給の伸びも速まっている。ただし需要の増加に対して大型かつ高規格のスペースが不足しており、賃料が大幅に上昇した。 その結果、大手企業は市場から借りるのではなく、自社で近代的な物流センターの建設に着手する動きに出ている。
物流機能の外部委託はまだ進んでいない。同レポートによれば、大半の倉庫では企業が自社で物流網を管理しており、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)は初期段階にとどまる。
もっとも成長余地は大きいとみている。理由として挙げられているのは、国内のeコマースの発展、中小企業からの需要の高まり、そして外国企業のジョージア進出である。自社で物流機能を抱えるには規模が足りない事業者が増えれば、外部委託の市場が立ち上がる。
ジョージアは中国と欧州を結ぶ中間回廊上に位置し、通過貨物の増加が見込まれる国である。倉庫という地味な設備の需給は、その回廊が実際に機能しているかどうかを映す指標でもある。
