資料写真:バトゥミ港の岸壁/Sasha India(CC BY 2.0)出典

運輸・インフラ

ジョージアの物流倉庫が不足、賃料上昇。大手は自前の物流センター建設に動く

ジョージアの倉庫市場が転換期にある。貿易と貨物取扱量の拡大で需要が増え、大型・高規格スペースの不足から賃料が大きく上昇した。大手企業は自社の物流センター建設に動いており、3PLはまだ初期段階にとどまる。

この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)、点は各国の首都の位置。

ジョージアの倉庫市場が転換期を迎えている。ゴールト・アンド・タガートが7月24日に公表した産業レポートは、市場の現状をそう位置づけた。

背景にあるのは貿易と貨物取扱量の拡大である。これが倉庫需要を押し上げ、供給の伸びも速まっている。ただし需要の増加に対して大型かつ高規格のスペースが不足しており、賃料が大幅に上昇した。 その結果、大手企業は市場から借りるのではなく、自社で近代的な物流センターの建設に着手する動きに出ている。

物流機能の外部委託はまだ進んでいない。同レポートによれば、大半の倉庫では企業が自社で物流網を管理しており、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)は初期段階にとどまる。

もっとも成長余地は大きいとみている。理由として挙げられているのは、国内のeコマースの発展、中小企業からの需要の高まり、そして外国企業のジョージア進出である。自社で物流機能を抱えるには規模が足りない事業者が増えれば、外部委託の市場が立ち上がる。

ジョージアは中国と欧州を結ぶ中間回廊上に位置し、通過貨物の増加が見込まれる国である。倉庫という地味な設備の需給は、その回廊が実際に機能しているかどうかを映す指標でもある。

この記事の日付 2026年7月24日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月16日 0:59

← 記事一覧へ戻る
ジョージアの物流倉庫が不足、賃料上昇。大手は自前の物流センター建設に動く | Caspian Intelligence