アルメニア統計委員会が8月5日に公表した1〜6月の社会経済統計で、国内商業の内訳が逆を向いた。取引額の63.8%を占める卸売は2兆119億9,530万ドラムで前年同期比2.2%減。一方で小売は1兆145億1,300万ドラムの7.1%増、自動車販売は1,293億5,770万ドラムの6.6%増だった。合計は3兆1,558億6,600万ドラムで0.9%増にとどまり、同じ上半期の鉱工業生産10.8%増・建設24.5%増とは対照的である。
| 区分 | 2026年1〜6月 | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 卸売 | 2兆119億9,530万ドラム | 63.8% | 2.2%減 |
| 小売 | 1兆145億1,300万ドラム | 32.1% | 7.1%増 |
| 自動車販売 | 1,293億5,770万ドラム | 4.1% | 6.6%増 |
| 小売のうち店舗 | 8,468億8,350万ドラム | 小売の83.5% | 6.9%増 |
| 小売のうち消費財市場 | 385億4,490万ドラム | 小売の3.8% | 14.0%増 |
| 小売のうちその他の販売施設(自動車・家庭用燃料の小売) | 1,069億3,400万ドラム | 小売の10.5% | 6.2%増 |
| 小売のうちキオスク | 128億580万ドラム | 小売の1.3% | 6.6%増 |
| 小売のうち農産物市場 | 93億4,480万ドラム | 小売の0.9% | 11.8%増 |
読みどころは月次の推移である。国内商業全体の前年同月比は1月100.7、2月105.6の後、3月100.2、4月100.1、5月100.0と鈍り、6月は99.9と前年割れに転じた。小売はこの間106.1〜108.3を保っているので、減速しているのは卸売の側である。卸売は輸入、在庫、企業間の商流を映す部分で、ロシアとの貿易が3分の1に縮んだ時期と重なる。小売1兆145億1,300万ドラムのうち70.3%にあたる7,135億7,710万ドラムはエレバン1市で計上されている。下半期の分かれ目は、消費の勢いよりも卸売が戻るかどうかにある。
