ジョージアの日用消費財(FMCG)市場は2025年1〜9月に前年同期比10.0%増の179億ラリとなった。ゴールト・アンド・タガートの産業レポートによる。
このうちブランドチェーンが75億ラリ(市場の41.8%)を占め、11.6%伸びた。既存店の売上増と地方への出店が牽引している。それ以外の小売形態の売上は8.9%増だった。
構造の変化として同レポートが注目するのは出店の地理的な移動である。ブランドチェーンの地方店舗数が2,137店(前年同期比76店増)となり、首都トビリシの2,055店(同9店増)を上回った。 売上の伸びも地方が16.6%、トビリシが7.9%と差がついている。首都の出店余地が飽和に近づき、成長の場が地方へ移りつつあることを示す。
市場の集中も進む。首位はデイリー・グループで、ブランド小売チェーン市場の売上シェア29.1%を握る。内訳はトビリシで19.3%、地方で41.4%と、地方での優位が際立つ。2位はオリ・ナビジで18.1%(トビリシ19.3%、地方16.6%)、3位はニコラで16.3%(同19.0%、13.0%)である。4位にカルフール、5位にアグロハブが続く。
上位5社の合計シェアは2024年1〜9月の74.6%から2025年同期には76.0%へ上昇した。
オンライン販売はまだ小さい。FMCGのEC売上は1億2,400万ラリで、ブランド小売市場の1.7%にとどまる。同レポートはこの比率がEU域内の同等国と比べて明らかに低いと指摘したうえで、2030年までに4.0%まで上昇すると見込んでいる。
