カザフスタン首相府は10月8日、工業建設省と事業会社アクトベ・ステクロ(Aktobe Steklo)との投資協定の署名を政府が承認したと公表した。アクトベ市に、ガラス瓶などのガラス容器をつくる工場を建てる事業である。承認の政府決定にはベクテノフ首相が署名したとしている。発表が伝えるのは署名の承認までで、協定が結ばれたとは書いていない。
投資総額は600億テンゲで、10月8日の国立銀行の公定レート(1ドル=447.14テンゲ)で換算すると約1億3,400万ドルになる。設計上の生産能力は年2億5,600万個。着工は2026年第4四半期、稼働は2029年の予定で、約300人の常用雇用を見込む。投資協定に伴う優遇措置の中身や、資金の構成は発表に書かれていない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業会社 | Aktobe Steklo |
| 協定の相手 | 工業建設省 |
| 立地 | アクトベ市 |
| 投資総額 | 600億テンゲ |
| 生産能力 | 年2億5,600万個 |
| 着工 | 2026年第4四半期 |
| 稼働 | 2029年 |
| 雇用 | 約300人(常用) |
| 販売先 | 最大80%を国内、残りを中央アジア諸国 |
首相府によれば、アクトベ州には現在、ガラス製品の生産が無い。原料には国産の天然鉱物原料を使い、ガラス屑の利用を段階的に増やすとしている。融資期間の全体で24万5,000トンを超えるガラス屑を処理し、生産に再利用する計画で、年あたりの量は示されていない。首相府は、国産の容器が増えれば食品・加工業の調達にかかる期間が短くなり、ガラス屑の回収と選別の部門も育つとしている。
政府はこの事業を、製造業への投資誘致と、輸入代替に向けた現地化の拡大を求める大統領の指示の実施と位置づけた。協定の締結を政府が承認した最近の例には、9月5日のクルチャトフの石炭火力(8,810億テンゲ)と10月1日のコスタナイ州の風力と蓄電(約3,800億テンゲ)があり、いずれも電力の事業だった。今回は額では両者を大きく下回るが、国産のガラス容器の供給を増やす製造業の案件である。
