カザフスタン国家統計局が5月25日に公表した「カザフスタン共和国の電子商取引について(2025年)」によると、2025年のネット小売の市場規模は3兆7,688億テンゲだった。小売販売額全体に占める比率は14.3%で、前年から0.2ポイント上がった。2023年の2兆4,398億テンゲから2年でおよそ1.5倍である。
内訳はマーケットプレイス経由が3兆2,375億テンゲで86%、小売業者の自社サイト経由が5,313億テンゲで14%。マーケットプレイスで売れた商品の上位5品目は次のとおり。
| 品目 | 2025年の販売額 | マーケットプレイス経由に占める比率 |
|---|---|---|
| 電話・ガジェット | 5,529億テンゲ | 17.1% |
| 衣料・靴・スポーツ用品 | 4,010億テンゲ | 12.4% |
| 家庭・別荘用品 | 3,905億テンゲ | 12.1% |
| 家電 | 3,333億テンゲ | 10.3% |
| 食品 | 2,383億テンゲ | 7.4% |
電子商取引を行う企業の83.1%がマーケットプレイスを使い、自社サイトで売る企業は27.2%だった。売り手の裾野は広い一方、金額でみるとマーケットプレイス経由の商品販売の99.8%を大企業が占め、中堅0.2%、小規模0.1%にとどまる。平均単価はマーケットプレイス経由が商品1万1,123テンゲ、サービス4,840テンゲ、自社サイト経由はそれぞれ2万3,363テンゲ、1万3,876テンゲと2倍前後高い。小売全体に占める比率の伸びは、マーケットプレイスを算入した集計に切り替わった2022年の12.5%から14.3%へ、3年で1.8ポイントである(2021年の3.6%は集計範囲が違い、直接は比べられない)。少額の商品を大手が数でさばく構図が固まりつつあり、次の伸びしろは手数料と物流網が決めることになる。
