カザフスタン大統領府は2026年9月9日、トカエフ大統領が国家福祉基金サムルク・カズナのヌルラン・ジャクポフ理事長から、基金の活動、主要な生産・財務指標の達成状況、大型インフラ事業の実施について報告を受けたと発表した。ジャクポフ氏によると、基金は2026年に計3.2兆テンゲ規模の投資事業を完了する計画である。この額は同年に完了する事業の規模として示されたもので、2026年中の投資額は示されていない。2027〜2029年には、エネルギー、石油ガス、交通・デジタルインフラの分野で38事業・21兆テンゲの実施を計画している。
| 区分 | 発表に挙げられた事業 |
|---|---|
| 2026年に完了予定(鉄道の新線) | モインティ〜クズルジャル線、ダルバザ〜マクタアラル線の建設 |
| 2026年に完了予定(鉄道の近代化) | アルティンコル〜ジェティゲン区間、ベイネウ〜マンギスタウ区間 |
| 2026年に完了予定(石油ガス) | カシャガン油田のガス処理工場の建設 |
| 2026年に完了予定(電力) | アルマトイ熱電併給所2号の近代化、トルキスタン州のコンバインドサイクル発電設備とハイブリッド発電所の建設 |
| 上の列挙とは別に、完成が近いとして記載 | アスタナのデータセンターの建設、カスピ海の海底光ファイバー通信線の敷設 |
| 2027〜2029年に実施予定 | 38事業・21兆テンゲ(エネルギー、石油ガス、交通・デジタルインフラ。個々の事業名は示されていない) |
挙げられた事業には、モインティ〜クズルジャル線やカシャガン油田のガス処理工場など以前から計画が公表されてきたものが含まれ、今回の報告で新たに示されたのは、2026年に完了する事業の規模と、2027〜29年に実施する事業の件数・総額という集計値である。38事業の内訳、21兆テンゲが総事業費か基金の負担分か、資金の調達方法は発表に書かれていない。社会事業の書きぶりは言語版で異なる。露語版は障害のある子ども向けのセンター55か所とインクルージョン支援室46室の開設を「優先事項」として挙げるが、カザフ語版はこれらが「開設された」と書いている。
