ウズベキスタン国家統計委員会が8月27日に公表した1〜7月の対外貿易の暫定値によると、貿易高は495億3,500万ドルで、前年同期比37億ドル、8.1%の増加となった。輸出は199億3,130万ドルで3.6%減、輸入は296億360万ドルで17.8%増となり、貿易赤字は前年同期の44億4,100万ドルから96億7,230万ドルへ広がった。
輸出の減少は一項目に由来する。非貨幣用金の輸出は28億380万ドルで、前年同期の75億8,910万ドルの36.9%、2.7分の1に落ちた。輸出全体に占める構成比も36.7%から14.1%へ下がっている。統計委員会は同じ発表のなかで、金を除いた財の輸出は前年同期比27.7%増の98億ドルだったと明記している。輸出全体の3.6%減は、金一項目の急減が他の項目の伸びを打ち消した結果である。
| 輸出の主な内訳(SITC分類) | 1〜7月2026年 | 前年同期比(前年=100) |
|---|---|---|
| 輸出全体 | 199億3,130万ドル | 96.4 |
| サービス | 73億2,530万ドル | 135.3 |
| 原料別製品 | 28億6,700万ドル | 122.4 |
| その他の財 | 28億5,310万ドル | 37.4 |
| うち非貨幣用金 | 28億380万ドル | 36.9 |
| 雑製品 | 16億8,360万ドル | 189.1 |
| 化学製品 | 15億5,690万ドル | 135.0 |
| 食料・生きた動物 | 15億4,340万ドル | 102.3 |
| 鉱物性燃料 | 9億3,150万ドル | 105.4 |
| 機械・輸送機器 | 7億5,720万ドル | 134.9 |
サービスの輸出は73億2,530万ドルで35.3%増え、輸出全体の36.8%を占めた。残る63.2%が財である。サービスの内訳は観光が53.8%(39億4,190万ドル)、輸送が31.7%(23億1,890万ドル)、電気通信・コンピュータ・情報サービスが8.5%(6億2,200万ドル)、その他業務サービスが2.9%である。
輸入は財が260億ドルで41億ドル増え、サービスは36億ドルだった。品目別では機械・輸送機器が32.8%を占め、原料別製品14.8%、化学製品12.1%が続く。輸入の32.3%は中国から入っている。
貿易高では中国が112億6,090万ドル(前年同期84億2,650万ドル)と33.6%増え、全体の22.7%を占めた。ロシアは81億2,540万ドル、カザフスタンは32億6,530万ドル、アフガニスタンは12億3,230万ドルで5位に入った。香港は前年同期の8,520万ドルから約9.1倍の7億7,680万ドルとなり、7億7,670万ドルのキルギスをわずかに上回って10位に並んでいる。
金額と数量で方向が分かれた品目もある。果実・野菜の輸出は10億2,540万ドルで3.9%減ったが、数量は128万3,900トンで0.4%、5,500トン増えており、単価が下がったことを示している。繊維製品の輸出は19億ドルで26.6%増え、輸出全体の9.5%を占めた。
外貨収入の柱のひとつだった金が輸出構成比を36.7%から14.1%へ落とす一方、財の輸入だけで41億ドル増えたため、赤字は倍以上に広がった。金輸出の細りは金融政策の側でも材料になっており、中央銀行が7月29日の会合で政策金利を14%に据え置いたあと、8月にはINGが金の輸出停止を高金利維持の理由のひとつに挙げていた。ただしスムは8月に2023年8月以来の高値をつけており、赤字の拡大が直ちに通貨安として表れているわけではない。金を除いた財の輸出が27.7%増えていることと合わせて読む必要がある。
