中央アジア5カ国とアゼルバイジャンの首脳が2026年7月31日、キルギスの保養地チョルポンアタで非公式の協議会合を開いた。カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領らが出席した。
会合の背景には、域内貿易の急速な拡大がある。アスタナ・タイムズによると、カザフスタンの中央アジア域内向け貿易額は2026年1〜5月に42億ドルとなり、前年同期比で28.9%増加した。うち輸出は32億ドルを占める。カザフスタンとウズベキスタン間の二国間貿易は23億ドルで、37.2%の伸びとなった。
量的な拡大以上に注目されるのは構成である。同紙によれば、域内市場はカザフスタンの完成品輸出の40%を吸収している。資源輸出に偏りがちな同国にとって、近隣国が加工品の受け皿として機能していることを示す数字といえる。
制度面では、2022年にカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンが署名した「21世紀の中央アジア発展のための友好・善隣・協力条約」への参加が広がっている。タジキスタンが2025年8月に、トルクメニスタンが2026年6月に加わった。アゼルバイジャンを交えた協議枠組みの定着は、カスピ海を挟んだ東西の連結を制度的に補強する動きとして位置づけられる。
