エネルギー・資源

カザフスタン原油、1〜7月は8.9%減産。上半期の輸出総額は8.6%増の403億ドル、CPC依存の脆さ残る

カザフスタンの2026年1〜7月の原油生産は8.9%減の5,320万トンとなった。テンギス油田の停止やCPCルートの混乱が響いている。一方で上半期の輸出総額は8.6%増の403億ドルと伸びており、原油・石油製品はそのうち46.5%を占める。

資料写真:石油タンク車(マンギスタウ州)/IvarT(CC0)出典
この記事が扱う国。国境は Natural Earth(パブリックドメイン)。点は本文に出てくる場所(テンギス、アスタナ)。

カザフスタンの原油部門が試練の年を迎えている。国家統計局のデータをアスタナ・タイムズが伝えたところによると、2026年1〜7月の原油生産は5,320万トンで前年同期比8.9%減だった。上半期の原油・ガスコンデンセート生産は8.4%減の4,570万トン、7月単月では12%減まで落ち込んだ。

背景には1月のテンギス油田の操業停止と、輸出の8割超を担うカスピ・パイプライン・コンソーシアム(CPC)ルートの混乱がある。7月にはCPCターミナル付近でタンカーへの攻撃があり、受け入れ停止時に貯蔵タンクが満杯になるのを避けるため減産を強いられた。単一の輸出回廊への依存が、物流の問題を生産の問題へ直結させている。

影響は関連部門に広がった。鉱業全体は1〜7月に4.4%減、パイプライン貨物輸送量は2.9%減、産油地アティラウ州の鉱工業生産は7.8%減。販売用ガス生産は23%減の122億立方メートル、石油精製も2%減った。例外は石炭で、12%増の5,890万トンだった。

対照的なのが貿易統計だ。上半期の貿易総額は7.2%増の718億ドル、輸出は8.6%増の403億ドルで、原油・石油製品は輸出収入の46.5%(約188億ドル)を占めた。輸出増加分の82%は6月に集中しており、価格と出荷タイミングが物量の落ち込みを補った形になる。

原油の減産がそのまま輸出全体の縮小にはつながらなかった半年だが、原油・石油製品だけの輸出収入が増えたのかは公表された統計からは分からない。輸出全体が伸びたのも、CPCが動いている限りの話である。国営カズムナイガスの上半期決算にも表れたとおり、生産の下振れと輸送の一点依存はカザフスタン経済の当面のリスクであり続ける。

この記事の日付 2026年8月18日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月19日 16:45

最終更新 2026年8月24日 0:59

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