アラブ首長国連邦の企業が、カザフスタン東部のケンデルリク炭鉱を25年間にわたって開発する権利を取得した。アスタナ・タイムズが伝えた。同国の鉱業部門への外国投資が広がっている一例である。
8月上旬の公聴会に先立って公開された文書によれば、MQエミレーツ・グループがケンデルリク鉱床の石炭・頁岩第1鉱区を露天掘りで開発する。2026年と2027年に地質探査と準備作業を行い、石炭の生産開始は2028年を予定する。
生産量は初年度に1万トン、その後段階的に拡大し、2034年に計画上の年産5万トンに達する見込みである。可採埋蔵量は94万トンと見積もられている。
ケンデルリク鉱床は東カザフスタン州のザイサンから約70キロメートルに位置する。19世紀後半から知られており、当時は小規模な露天掘りで石炭と油頁岩が採掘されていた。ソ連時代には石炭、頁岩、炭化水素を対象とする大規模な地質探査が行われた。数年前にはカザフスタン産業省が同鉱床の一部を競売にかけている。
国家地質庁によれば、ケンデルリク鉱床全体では3つの含炭層に合計1,130万トンの石炭埋蔵量がある。ただし第1鉱区の石炭は灰分が35〜40%と比較的高い。
規模としては大きい案件ではない。年産5万トンは、カザフスタンの石炭生産量からすればごく小さい部類に入る。それでも注目に値するのは、多くの国が再生可能エネルギーへの移行を加速させるなかで、湾岸の投資家が中央アジアの石炭に25年の期間で資金を投じたという点である。エネルギー安全保障を理由に石炭の役割が当面続くという読みが、この判断の背後にある。
