欧州復興開発銀行(EBRD)は9月7日、カザフスタンの配電会社アラタウ・ジャリク・カンパニー(AZhC)の長期投資計画を支援するとして、上限1,020億テンゲ(1億9,400万ユーロ相当)の長期融資を発表した。AZhCはアルマトイ市とアルマトイ州でおよそ400万人と約5万の商業需要家に電力を供給する地域配電会社で、EBRDによれば、同社は国内最大の総合エネルギー持株会社サムルク・エネルギーの完全子会社である。資金は自動検針機器と遠方監視制御機器の調達、低圧・中圧の送配電設備の更新に充てる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 融資 | 上限1,020億テンゲ(1億9,400万ユーロ相当)の長期融資 |
| 借り手 | アラタウ・ジャリク・カンパニー(サムルク・エネルギーの完全子会社) |
| 供給先 | アルマトイ市と同州のおよそ400万人、約5万の商業需要家 |
| 資金使途 | 自動検針・遠方監視制御機器の調達、低圧・中圧の送配電設備の更新 |
| 併せて行うこと | 変電所へのスマートメーター設置、スマートグリッド技術の試験導入、サイバーセキュリティの強化 |
| 見込む効果 | 年間およそ22ギガワット時の電力節減、年間およそ1万2,000トンのCO2排出削減 |
| アラタウ市向け | ジェティゲン変電所と付随する110キロボルト送電線の再建 |
| EBRDのカザフスタン向け累計 | 358件・136億ドル(117億ユーロ)近く |
EBRDはこの案件を、政府主導の「エネルギー・公益部門近代化国家プロジェクト(MEKS)」の下で支援する最新のものと位置づけている。MEKSは熱・電力・上水・下水の設備と網を対象とする。EBRDはカザフスタンの系統について、設備容量24ギガワット超、47万平方キロメートル超に広がる「世界最大級の系統の一つ」だとし、今回の支援が隘路の解消に資するとしている。ジェティゲン変電所と110キロボルト送電線の再建は、2026年6月に署名された5年間の拡大パートナーシップ枠組み協定に沿うもので、新都市アラタウへの安定した電力供給を確保する狙いだという。累計の件数は、9月3日の農産物商社向け融資の発表と同じ358件である。ユーロ建ての累計額も117億ユーロで変わらないが、9月3日は「117億ユーロ超」、今回は「136億ドル近く(117億ユーロ)」と限定の語が違い、ドル建ての額は9月3日の発表には示されていない。融資の期間と金利、契約の署名時期は発表に書かれていない。
