資料写真:銀行の建物/Urek Meniashvili(CC BY-SA 3.0)出典

金融・投資

ウズベキスタン経済、成長の質が転換。生産性が2017年以来初めてプラス寄与

ゴールト・アンド・タガートの調査によれば、ウズベキスタンの実質GDPは2017年の変動相場制移行以降、年平均6.6%で成長した。2025年には生産性が成長率に1.2ポイント寄与し、2017年以降で初めてプラスに転じた。製造業のGDP比は20.8%と最大部門になっている。

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ウズベキスタンの成長は、数十年にわたる国家統制が抑え込んでいた潜在力の解放を映したものである。ジョージアの調査会社ゴールト・アンド・タガートが7月30日に公表したウズベキスタン経済レポートは、そうした見立てを示した。

2017年の変動相場制移行と外国為替規制の撤廃以降、実質GDPは年平均6.6%で成長してきた。2014〜16年の資源価格下落期も、2020年のパンデミック期も、この成長は途切れていない。2025年の成長率は7.7%に達し、同社は2026年も7.5%の高い伸びが続くと見込む。

同レポートが重視するのは成長率そのものより、成長の質の変化である。2025年には生産性が成長率に1.2ポイント寄与し、2017年以降で初めてプラスに転じた。 資本投入に依存した成長から、効率の改善による成長へと軸足が移り始めたことを示す。

産業構造も変わった。製造業のGDP比は2010年から倍増して20.8%となり、単一部門としては最大になっている。金を除いた輸出の集中度は2017年比で半分以下に低下し、資源国としては異例の分散が進んだ。輸出構成に金が含まれることが、価格変動に対する自然なヘッジとして働いている面もある。

成果は家計にも及んでいる。実質賃金は2017年比で82%上昇し、1日3ドル基準の貧困率は2.3%まで低下した。政府債務はGDP比31.9%で、法定上限の60%を大きく下回る。

資本市場はまだ初期段階にある。ただし個人投資家の参加は着実に広がっており、取引件数は2017年の2,572件から2024年には約44万7,000件へと増えた。2023年のIPOでは、市場が相応の規模の国有株放出を吸収できることが確認されている。

同レポートは投資家向けの論点をこう整理する。ウズベキスタンについての問いは「改革が起きるかどうか」ではなくなった。人口が多く若い、資源に恵まれ、対外的な接続性を高めつつあるこの経済が、増えていく選択肢をどれだけ速く持続的な高成長へ変換できるか——それが問われる段階に入ったという見方である。

なお、ゴールト・アンド・タガートはロンドン証券取引所上場のライオン・ファイナンス・グループ傘下の調査部門である。

この記事の日付 2026年7月30日 は、出典が発表された日です。

本サイトでの初出 2026年8月16日 0:59

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